「浅田政志先生が選ぶデジカメフェア2024フォトコンテスト」に
たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。
浅田政志先生が選ぶデジカメフェア2024フォトコンテストの入賞作品を掲載させていただきます。
総合グランプリ 自由部門
岡本 茂義
「老人パワー」
一次審査の時から目に留まり、上位に行くなと思い総合グランプリに選びました。何よりもアングルが凄く素晴らしいですね。凧をもって老人の方を下から撮っているこのような写真を見たことがありません。色合いも凄く綺麗で、皆の顔もちゃんと写っている。こういうアングルで撮る時は勇気がいる事だと思うが、その中でも積極的に周りに声を掛けて撮影をした勇気を感じ、パワーが伝わる一枚でした。タイトルも良く、総合グランプリに相応しい一枚だと思いました。本当に素晴らしい写真を応募頂きありがとうございました。
準グランプリ 風景部門
斉田 悌征
「天と地の間」
とても壮大な一枚ですね!これはそもそもどこに居るのか謎に満ちています。風景としては特殊な印象があります。一見何気なく見過ごしてしまいそうな風景ですが、太陽の陽が当たったような赤味と下の雲海が印象的でした。正方形のフォーマットの中に一匹で孤独に飛んでいる小さい鳥がいて、小さいけど力強く一人で生きている事が伝わりました。空や雲、大地と何層にも画面内で奥行きがあり、家に飾って眺めたい、趣のあるクールな写真だと感じ、壮大な写真のタイトルに負けない力強い一枚だと思いました。
準グランプリ 自由部門
小林 義幸
「俺と親父」
タイトルも良く、最初は青年がセルフタイマーを使って応募されたのかと思ったら違っており、その視点の違いも面白かったです。大人になった息子さんと桜が写っており、門出の様な雰囲気で、ストレートだが人生を凄く感じさせる一枚でした。お父さんの嬉しそうな表情と息子さんの堂々とした表情、背中合わせで立っているポージングも良いと思いました。苦労もあった過去も含めて今の幸せな瞬間があることを感じさせ、他人が見ても幸せを分けてもらえるような写真であり、準グランプリに選びました。
特選 風景部門
八木 伸司 「あわてん坊さん」 |
佐藤 幸博 「おぼろ月と紅梅」 |
酒井 義治 「夕映えの波跡」 |
伊野瀬 仲与志 「キラメキ」 |
矢野 容子 「炸」 |
加藤 裕次 「たそがれ時」 |
西﨑 浩美 「カクレンボ」 |
宮永 鎮 「見附島(軍艦島)」 |
大宮 務 「印象 ひまわり」 |
後藤 和彦 「花の舞」 |
特選 自由部門
恒川 健治 「ビックバーン」 |
東山 大介 「空中ブランコ」 |
新田 博之 「歓喜」 |
中村 薫 「帰り道」 |
山本 真之 「幽玄」 |
佐原 正人 「ジャンプ」 |
鈴木 彪矢 「日傘」 |
片桐 重子 「部活帰り」 |
二枚畑 勇 「雨」 |
山田 三香 「What?」 |
入選 風景部門
川出和秀 「平城京の灯」 |
藤田 あい 「朝を待つ」 |
石原 佳代子 「SUNSUN」 |
鬼頭 弥生 「パステルフィルター」 |
森 千花 「浅き夢みし」 |
野田 三喜男 「夜明け前」 |
後藤 守忠 「焼ける湖」 |
鈴木 智子 「月光」 |
水野 一郎 「黎明」 |
神谷 延三郎 「大地」 |
日比 辰美 「雄大」 |
水野 心子 「ラッキートレイン」 |
河合 公 「暑くなったわ!」 |
寺田 学 「和傘」 |
高橋 二三夫 「氷紋」 |
入選 自由部門
石川 勝 「ほら!大きいでしょ」 |
野村 和美 「君に問う」 |
安藤 雅和 「いってきます」 |
磯貝 美代子 「演技を終えて」 |
村田 笑美 「あと1回だけだぞ!」 |
杉本 信秀 「整列」 |
内山 裕文 「ミニゴジラ襲来」 |
吉川 徹 「中村閑居の図」 |
尾崎 久夫 「廃車」 |
長沼 勢津子 「歴史を学びに」 |
桂山 秀博 「はねやすめ」 |
羊 永明 「大好きです」 |
菱田 貴子 「こっちだよ」 |
清水 守 「本番前」 |
鈴木 貴美子 「夏休み」 |
3次予選通過リスト
【総評】
今回「デジカメフェアフォトコンテスト」のお話を初めて頂き、とても楽しく審査をさせていただきました。僕が審査するという事もあり、自由部門の人物写真も多かったですが、風景部門もたくさん応募がありました。東海や北陸地方の応募者が多いと聞いていたが、僕の地元である三重県の近くに写真をやられている方が大勢いらっしゃる事が写真から伝わって嬉しかったです。一人で何枚も応募される方がいて、そういった姿勢は大事であり、やる気がひしひしと伝わりました。見てほしいという写真が何枚もあるのは幸せな事だと思いますし、その人が写真に打ち込んでいる姿が目に浮かびます。あくまで僕一人の視点での審査の為、選ばれなかったからと言って落ち込む必要はありません。コンテストも大事ではありますが、大切なのはカメラを持っていかに自分が楽しみながら写真を撮るかという事です。撮った写真が誰かを幸せにしたり、風景なら誰かの目を楽しませたりすることが一番だと思いますので、自分の写真ライフを精一杯謳歌していただけたら嬉しいなと思います。プリントをして、タイトルを考えて応募する事が、実力が付く一番の近道になります。今回は16歳~80歳程の方が応募されていて幅が広く、感性や狙っている対象の違いを感じました。若い方は型に嵌らないフレッシュな感じ。年配の方はオーソドックスな写真の中でディテールを見ると、写真をよくわかってらっしゃるなと感じたので、僕自身もとても勉強になりました。見たことのある写真が出てくるだろうから、視点を変えて人と違う事をやろうと感じる写真には惹かれました。身の回りで絵になる写真の対象はあると思うので生活の中で視点を変えれば被写体は身近なところにも沢山あります。それを探せば常に楽しさが続くし増えると思います。日常の何気ないものを色んな角度で見ればいい写真が生まれるので、そういった視点で見てみるのも面白いと思います。