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コムロミホ先生が選ぶ「学生フォトコンテスト2024」入賞作品

フェア・イベント

 

「コムロミホ先生が選ぶデジカメフェア2024学生フォトコンテスト」にたくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。

コムロミホ先生が選ぶデジカメフェア2024学生フォトコンテストの入賞作品を掲載させていただきます。

齋藤 飛鳥
「恋の味」

とても表情を捉えましたね。「恋の味」のタイトル通り、溶けていくアイスを眺める二人の笑顔が眩しい一枚です。背景を青い空のみにすることで、二人の表情が際立ちます。そして、右下に入道雲をフレーミングすることで、暑い夏の印象が深まります。シンプルな構図ながらも主被写体である二人を際立てることができています。グランプリおめでとうございます!

 

中西 未音
「未来のおよめさん」

レースが花嫁のベールを連想させ、少し照れている表情の女の子がかわいらしい一枚です。ピントはレースに合わせ、アウトフォーカスしたところで女の子の表情を見せています。そうすることで、いろんな想像が膨らんでいきます。背景に丸ボケを作り、キラキラと光り輝いているのが印象的です。準グランプリおめでとうございます。

 

細井 煌
「ダメー!」
-ニコン賞-

鈴木 琢斗
「ごきげんよう」
-ニコン賞-

広角レンズの遠近感を活用することで、「ダメー!」と手を伸ばす表情に迫力が生まれます。手前のテキストをバランスよく配置することで、手と机の間から覗き込むような不思議な作品になっています。またモノクロで撮影したことにより、状況の面白さが伝わりやすい一枚になっています。

「ごきげんよう」と明るい印象のタイトルとは一変して、返り血を浴びたそうな真顔のお面と、背景には険しい表情をした人物。ぐっとお面に近づき、迫力のある構図で撮影することで、よりミステリアスな印象に作品に仕上がっています。

Andrew Brooks
「夢祭り」
-ケンコー・トキナー賞-

安藤 野々花
拘泥
-ケンコー・トキナー賞-

花火だけでなく、手前に人や建物をフレーミングしたことで、街の雰囲気も一緒に表現することができています。色とりどりの花火の美しさはもちろんのこと、それを楽しむ人々の笑顔まで想像したくなります。左下に人物を少し入れ込むことで、奥の花火へと視線誘導させることができます。

広角の遠近感をうまく活用することで、手前の靴が大きく写り、奥行きを感じさせる写真に仕上がっています。人物だけでなく、背景の工事現場をバランスよくフレーミングし、迫力のある一枚です。工事現場の泥の文字を使い、「拘泥」というタイトルにしたところも良いアイディアだと思います。

杉山 眞大
「夕暮れにも早く気付く」
-OMデジタル賞-

西本 楽
「黄昏」
-OMデジタル賞-

とても良いシャッターチャンスに巡り合いましたね。散歩をする後ろ姿に夕日があたり、シルエットとして浮かび上がります。陰の部分を程よくフレーミングすることで、夕日が当たっている部分が際立ちやすくなります。シャッター速度を遅くすることで、被写体がぶれて写り、夕暮れ時を急ぎ足で帰るような印象も持たせることができます。

薄暮の空のグラデーションがとても美しい一枚です。上を眺める姿だけでなく、空を広くフレーミングすることで、人物の視線の先が広がり、海と空がどこまでも続いていくような開放感のある作品に仕上がっています。空白の余韻がこの場のドラマを想像したくなります。

松尾 勇輝
「眼差し」
-リコー賞-

齋藤 春樹
「静寂のなかで」
-リコー賞-

フィルムで撮影した作品でしょうか。寂れた古い車とそこに鎮座する猫の姿。奥には古い工場が見えます。そこに写っているものから想像しても、年代がわからなくなるような不思議な作品です。じーっとこちらを見つめる猫の表情にも哀愁が漂っています。

穏やかな表情を照らす柔らかい木漏れ日。温かみのあるホワイトバランスで撮影することで、日差しの暖かさが伝わりやすくなります。心地よい日差しの中、お地蔵さんが微笑んでいるような幸せな気持ちにさせてくれる作品です。

三宅 惇生
「烏城を想う」
-エツミ賞-

赤塚 麻衣
「分岐点」
-エツミ賞-

主被写体と背景のバランス感覚が素晴らしい一枚です。ピンクの椿を主被写体とし、葉が伸びた先に城を配置しています。背景を程よくぼかし、城の存在感を出しつつ、細部まで見せないことで、時代を想像したくなる作品に仕上がっています。

三叉路をうまく活用し、奥行きを感じさせる構図になっています。「分岐点」とタイトルをつけることで、傘をさす二人が進む道を想像したくなります。シャドーが締まったモノクロで撮影することで、雨が降るしっとりとした街の雰囲気も表現することができています。

谷浦 杏果
「水を自由に」
-パナソニック賞-

大竹 瑛章
「弟の大好物」
-パナソニック賞-

ホースを巧みに操り、水が生きているような躍動感がある作品です。トーンが豊かなモノクロで表現することで、人物の表情やスカートが風で揺れる様子、水しぶきなど、いろんな要素をしっかりと見せることができています。夏の始まりを連想させるような涼しげな一枚です。

お肉に焦点を合わせ、その背景には弟が大好物を前に喜んでいる姿が写っています。家族との何気ないワンシーンですが、喜んでいる声が聞こえそうな臨場感のある作品です。当たり前にやってくる毎日ですが、今しかない瞬間もこれからたくさん撮影していってください。

北村 亜欧都
「ブレブレとズルズル」
-シグマ賞-

今井 愛子
「返景」
-シグマ賞-

熱い料理を一生懸命食べている姿がかわいらしい一枚です。窓から光が差し込み、優しく女の子を照らしています。何気ないワンシーンですが、光をうまく活用して撮影しており、ドラマチックな印象に仕上がっています。

時計に反射する教室の様子を切り取ったユニークな作品です。とてもシンプルな構図ですが、「6:59」と「夕日に染まる教室」のヒントから、どんな季節でどんな状況なのか、想像したくなります。毎日見ているものでも視点を変えて撮影すると、おもしろい作品になりますね。

竹野 陽向子
「炎々」
-キヤノン賞-

太田 萌衣
「父」
-キヤノン賞-

炎の中で勇ましく花火を上げる職人の姿が力強い一枚です。望遠の圧縮効果をうまく使用することで、炎に飲み込まれていくような迫力のある作品に仕上がっています。またシャッター速度を遅くすることで、火花が散り散り上がっていく様子を表現することができています。

明瞭度とコントラストの高いモノクロ表現により、手前に写る刃と草の質感が際立ちやすくなっています。シルエットになった表情ですが、タイトルを「父」とつけることにより、お父さんの優しい表情を想像したくなります。遠近をうまく使ったダイナミックな構図により、父の仕事姿を凛々しく表現することができています。

安形 有生
「ひとみ」
-タムロン賞-

森田 彩乃
「足取り調査」
-タムロン賞-

カメラをじっと見つめる女の子のなんとも言えない表情に引き込まれます。このシーンはモノクロで表現したことで、表情や目のキャッチライトなど、女の子の表情に目線が集中します。背景の絨毯を対角線に配置することで、シンプルながらも動きのある構図となっています。

広角の遠近感を活かすことで、ダチョウの迫力が伝わってきます。相当ダチョウに近づいて撮影したのではないでしょうか。ぐっと近づくことで、ダチョウの表情が怖いくらい伝わってきます。そして、明瞭度の高いモノクロで表現することで、目や口ばし、羽の質感が際立っています。

箕浦 光里
「旅立ち」
-ソニー賞-

永野 妃莉
「未来に煌めきを」
-ソニー賞-

スーと伸びる飛行機雲だけでなく、手前に桜をフレーミングすることで、春先の印象が深まります。出会いと別れの季節でもある春と、出発や帰路を連想する飛行機を一枚の写真に入れ込むことで、タイトルである「旅立ち」のドラマを想像したくなります。

写真中央付近にある桜にピントを合わせて、2分割構図を活用することで、桜の美しさと背景に写る人々のドラマの両方を際立てることができています。コントラストの低い柔らかなトーンの絵作りが春の優しい日差しと、後ろ姿の二人の関係性に想像が膨らんでいきます。

浦野 愛理
「使命」
-ハクバ賞-

伊藤 瑞姫
「凛」
-ハクバ賞-

コントラストの高い力強いモノクロがこのシーンにマッチしています。訓練している男たちの様子をシルエットで表現し、ヘリコプターで舞い上がる砂埃の質感が印象的です。ここに写る人々すべてが主役となり、いろんなドラマを想像したくなる見応えのある一枚です。

目にはキャッチライトが写り、凛とした表情が美しい一枚です。野鳥撮影はシャッターチャンスが一瞬だと思いますが、背景は枝の少ない場所を選び、野鳥の存在感をしっかりと表現することができています。毛並や羽のディテールがシャープに表現されており、自然の美しさを堪能できる作品です。

杉政 優凛
「黄昏」

西尾 実優
「桜並木の中へ」

大塚 菜南子
「無色の中の音色」

上野 壮哲
「風を探して」

吉川 紗弥香
「最後のバトン」

横川 桜子
「鏡合わせ」

大竹 章生
「世界遺産」

服部 桜子
「こげたおもち」

髙塚 理乃
「キラキラと」

櫻 翔大
「開扉」

高橋 苺花
「伝承漢」

芦沢 覚
「歓喜」

吉谷 はな
「きらきら」

伊藤 可奈
「夕暮れの間」

野口 暖仁
「童心」

山本 大智
「昊」

加藤 正博
「透き影」

川井 和香
「見つかった!!」

高浜 蓮
「守護神」

杉山 夏暉
「あくびするシマウマ」

 

3次予選通過リスト

【総評】


学生フォトコンテストの審査をさせていただくのは今回で2回目になります。今回は昨年を超える応募数があり、一枚一枚楽しみながら作品を拝見させていただきました。前回同様に被写体と背景との関係性を大切にしながら、選定いたしました。一枚の写真で意図を伝えるためには、主被写体だけでなく、副題をどのようにフレーミングするかがポイントになります。構図が少し変わるだけでも写真の伝わり方が大きく変わります。意図する思いがしっかりと伝わっているかどうかを審査のポイントとしました。それぞれ工夫を凝らした作品が多く、学生ならではの目線がとても新鮮でした。学生の時にしか出会えない瞬間や被写体がたくさんあります。今しかない感性を大切にしながら、たくさん写真を撮ってください。今の一瞬が形として残るのが写真の面白さです。

 

デジカメフェア2024の情報