2023.09.22 Fri
フェア・イベント
「中西 敏貴先生が選ぶデジカメフェア2023フォトコンテスト」に
たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。
中西敏貴先生が選ぶデジカメフェア2023フォトコンテストの入賞作品を掲載させていただきます。
不思議な浮遊感を持つ世界に惹かれました。描かれているメインのモチーフは花なのですが、作品から醸し出されるイメージはさらなる広がりを感じさせてくれます。花を取り囲む水面のような文様がその役割を果たしているのはいうまでもなく、そこに付け加えられた色合いが、イメージの広がりを増幅しています。果たしてこの世界は現実なのか空想の世界なのか。まるで夢の中で花を見ているような心地よい作品です。 | オーソドックスな捉え方ではありますが、この写真に力を与えたのはいうまでもなく美しいライティングです。そして、その光の印象を強めるために付け加えられた暗部の割合が、その光の印象をさらに高めています。連なるように咲くフジの花には方向性がありますが、その流れを阻害しない画面構成も見事ですね。落ち着いたフレーミングは、安心して見ていられる安定感を生み出しています。 |
何やら見てはいけないものを見ているような感覚になりました。もちろん、選ばれているモチーフがそれを演出しているのは言うまでもありませんが、怪しい光に浮かび上がったその姿と、その周囲を取り囲む不思議なブレが、強烈に目に焼き付きます。画面を傾けた斉田さんのテクニックも、それらの印象を強めるのに効果的でした。作者の狙いにしてやられた、というのが正直な感想です。 | 写真は光と影を使って絵を描くもの。改めてそのことを思い出させてくれる写真でした。目の前で繰り広げられる三次元の世界を、平面に落とし込むのが写真の面白さの一つですが、東山さんはそのことをちゃんと実践されています。他の応募写真からも感じましたが、そうした造形感を東山さんはお持ちのようですね。リアルとアンリアルの行き来の中で生まれた可愛いエイリアンたち。素敵な写真です。 |
3次予選通過リスト
【総評】