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学生フォトコンテスト2022入賞作品

フェア・イベント

「ミゾタユキ先生が選ぶデジカメフェア2022フォトコンテスト」に
たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。

ミゾタユキ先生が選ぶデジカメフェア2022フォトコンテストの入賞作品を掲載させていただきます。

岩壁由依夏の境界線岩壁由依
「夏の境界線」

足元に広がる波打ち際の水面がレースのように柔らかで、軽さのある気泡の模様やラインが印象的です。波が斜めになる構図で空間が伸びやかに広がり、ゆったりと時間が流れるように感じます。波が足の指先にかかるシャッタータイミングに繊細な感性が際立ち、美しい瞬間を捉えるセンスが抜群ですね。俯瞰したアングル、隣にいる友達の手もさり気なく入るフレーミングでその場にいるような感覚になり、タイトルの境界線というフレーズも心の風景を想像させる魅力があります。

太田愛桜
「空にかかる旋律」
-キヤノン賞-

松本京華
「高校生の青春は花色だけじゃない」
-ハクバ賞-

外の電線が譜面に!窓に貼り付けた音符、その音を奏でるトライアングルもハンガー!窓外に見える電線からイメージして作り上げたアイデアが秀逸です。想像力が素晴らしいですね。青空とシルエットだけのシンプルな表現によって、とてもステキなファンタジーになりました。

机に座って見つめる花も暗く、歌詞のようなフレーズで黒板を埋めて、等身大の自分をクールに表現したスタイルが独特の空気感で今しか撮れない写真。構図のバランスも良く、周辺光量を落として視線をひきつけるさり気ないテクニックもきいています。カッコいい!

水野希海
「日常茶飯」
-エツミ賞-

大澤萌恵香
「マスクを外して」
-タムロン賞-

ガラス越しに見える風景を逆光で捉えて、反射する路面やシルエットの流れを映り込みと合わせた表現がオシャレですね。曲線や横断歩道や点字ブロックなどをデザイン的に捉えるセンスも抜群です。色とタイトルで心象風景のように表現し、洗練された雰囲気も魅力です。

マスクを外している姿は見えるけど、今ある状況を影で全てを伝えている表現が素晴らしいですね!現状と現実を対比させ、頭が下を向いている様子や壁に強く反射する光のアクセントも効果的でドラマティック。アイデアを表現するテクニックも秀逸です。

山田真生
「本当の笑顔」
-パナソニック賞-

西村怜華
「こいつはドイツ」
-リコー賞-

振り向けばすぐ見えるはずの顔も今はマスク。笑顔を写真で見せるアイデアがいいですね。教室で向き合う様子に日常を感じ、窓から入るサイド光のコントラストによってハッとさせられるインパクトがあります。マスクの上を構図に入れないフレーミングも抜群です。

どうしてそうなったんだろう。国旗みたい?と思って写真を眺め、タイトルを確認して納得、そして同感です。ドイツですね!発見や気づいた事、感性そのままに表現するストレートな純粋さは貴重です。瞬間的な発想力に独自性を感じました。今後も独創性を大切にしてもらいたいと思います。

桑原志侑
「迷い人」
-ケンコー・トキナー賞-

澤木歩斗
「あたたかみ」
-ソニー賞-

多重合成による教室に迷い込んだような不思議な世界にオリジナリティがありますね。机を大きく、人物を小さく、重ねる写真のサイズ感や、影のアクセント、色のトーンで雰囲気を作り上げたアイデアやセンスが秀逸です。想像力を広げたスケール感のある表現が素晴らしいです。

空を見上げている石仏を中心に全体を明るく包み込むように捉えているのが印象的です。苔のある姿に長い年月を感じる描写や輝きのある背景によって趣や表情が豊かに感じられます。タイトルのように「あたたかみ」ある視点で表現できる優しい感性が素晴らしいと思います。

西田陵哉
「鳴動」
-OMシステム賞-

村松勇音
「先に」
-ニコン賞-

植物の葉と茎の連鎖が画面いっぱいに広がりアートのようで美しい魅力を放っています。グリーンのグラデーションや影のコントラストでフォルムを引き立て合い、妖しい雰囲気も独特ですね。よく観察し、微妙な光を読むセンスによって構図が洗練されていると感じました。

手を伸ばしてボールに指先が触れる瞬間、緊張感の走るピークを的確なシャッタータイミングで捉えています。撮影ポジションも良く、目線がボールに集中し表情もしっかりと見えるアングルが絶妙です。暗い背景に選手の姿が引き立ち、緊張感のある空気にひきこまれます。

田中康毅
「silence」
-シグマ賞-

カメレオンが何かを狙っているような目線の先が気になりますが、きっと撮影された狙いはカメレオンそのものですね。田中さんの好奇心に共感しました。トップライトで黒い背景に現れた肌の質感や色、手触りを感じるぐらいの緻密な描写に生命力を感じます。

佳作

栗木結愛
「ボールが生まれ変わる時」

杉山夏暉
「なつのせみ」

川又ひなた
「リセット」

永野妃莉
「ギリギリセーフ!」

山本知佳
「視点」

山本太陽
「雨と光の歴史」

松葉遼
「天使と会議」

市原柊真
「おじいちゃんといっしょ」

大畑遼汰
「なかよし」

藤原和音
「ゲリラニモマケズ」

日下部花
「Fight!」

山本翔太
「ねぇねぇ」

葛谷みらん
「花と猫の哀愁」

山下和香
「ターゲット」

村田寧音
「秘密会議」

 

3次予選通過リスト


デジカメフェア2022会場内に於いて、
学生フォトコンテスト3次審査通過リストに一部お名前の掲載されていない方がありました。
お詫びして訂正いたします。

 

【総評】

学生フォトコンテストを3年連続で審査させて頂きましたが、皆さんの写真が心のうちに秘めた静けさから、外へ向かう明るさや自由な気持ちを感じる写真が多くなっているように思いました。写真を初めたばかりの方も多くなって、撮る→見せる→周りから吸収しようとする姿勢にとても感心しました。
グランプリや入賞作品を見るとよくわかりますが、普段の日常に心響く瞬間や好奇心をもって取り組んだ写真には個性がありますね。
テクニックだけで上手に撮る写真よりも、写真に撮りたいと感じた気持ちが伝わる表現に見る人は興味を持ち共感したり想像したりします。自分の好きな写真を撮るって大切。これからも自分の気持ちが動かされる感性や表現する心の目を大切に、楽しく写真を撮り続けて頂きたいと思います。